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よくあるご質問

人工膝関節置換術に関するご質問

Q 入院期間はどのくらいですか?
Q 手術後、どのぐらいで日常的な動作ができるようになりますか?
Q 痛みは無くなりますか?
Q インプラントはどのくらいもちますか?
Q ひざはどのぐらい曲げられるようになりますか?
Q 退院して家に帰ってから注意することはありますか?

人工関節耐用上の注意(長く人工関節をもたせるための注意)

 人工関節はあくまでも「人工の」関節ですから痛みがとれたからといって、激しい衝撃を加えるような乱暴な動きをすると早くいためてしまい、ゆるみの原因となります。人工関節の耐用年数を上げるためには、日常生活上の活動度が低ければ低いほど良いのですが、Quality of Life(QOL)−人生の価値−を考えますと、活動度をむやみに制限することは、人工関節の治療目的からはずれてしまいます。したがって、ごく普通の人が、ごく普通に日常行っていることについては、制限しないというのが原則となります。それ以上の活動については、その活動がその患者さんにとってQOL上どの程度の重みをもっているかということと、人工関節に及ぼすであろう負荷の大きさとを天秤にかけて判断することになります。
 例えば、以下の事項に留意し、新しい関節と上手に付き合っていくことが大切です。
正座
や身体がぶつかり合うようなスポーツ
、関節に大きな緊張を与えるような動作を制限する。適切な体重を維持する
。これらの制限を除けば、通常の日常生活にはほとんど支障がありません。散歩やショッピング、旅行、ハイキングなど、手術前にはひざ関節が痛くて楽しめなかったことでも、手術後には楽しむことができるはずです。水泳やゴルフ程度の運動もできます。

感染症に罹患した時の注意

 人工関節が体内にあると、人工関節周囲の感染に対する抵抗性が落ちてしまいます。一旦、人工関節のまわりに感染してしまう(細菌が繁殖してしまう)と、その治療のために、せっかくいれた人工関節を取り出さなければならなくなります。感染が最も多いのは手術の時ですが、稀に他の感染症から血行性に(血液の循環によって細菌が運ばれて)人工関節周囲に感染してしまうことがあります。したがって、細菌感染による病気にかかった時には速やかに治療していただく必要があります。特に、虫歯や膀胱炎などは放置されがちですので、早めに病院で治してもらいましょう。
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