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人工股関節の手術を受けた患者様へ

日常生活での注意点について

◆更衣・着替え

靴の履き方

 普段使用している履きなれた運動靴もしくは、かかとの低い靴と靴べら(長いもの)を用意してください。はじめは靴べらを使い、慣れると使わなくても靴を履くことができます。
■座った姿勢
靴に足を入れ、両足の間より靴べらを使って履きます。
■立った姿勢
座った姿勢と同じですが、壁などにもたれると安心して靴を履くことができます。
*かがんだ姿勢にならないように注意しましょう。

靴下の履き方

 足の動きが良くなってくると、一人でも履けるようになりますので、はじめの頃は無理をせず、看護師などに手伝ってもらってください。 椅子かベッドの端に座り、あぐらをかくように膝を外側へ開き、足を引き寄せて履きます。
手が足まで届かないときには、自助具を用いると安全に靴下を履く事ができます。

行ってはいけない靴下の履き方

次のような膝を内側にひねる履き方は、絶対に行ってはいけません。脱臼の危険があります。決して無理に靴下を履かないでください。

下着・ズボンの履き方

  履くときは、手術した足から履き、脱ぐときは、手術した足の反対側の足から脱ぎます。手が足まで届かないときは、自助具を使用すると便利です。
 
①椅子かベッドの端に座り、手術した側の足から膝の辺りまでズボンを通します。次に手術した足の反対側の足をズボンに通し履きます。 この方法で、手が足まで届かないときには、自助具を用いると便利です。
②手術していない側の足をズボンに通し、臀部を持ち上げズボンを履きます。
入浴

シャワー

 座面の高い椅子(シャワーチェアー)に座ってシャワーを浴びます。足が濡れると滑りやすく危険ですので、十分に注意しましょう。

洗体

 シャワーチェアーなどの椅子に腰掛けた姿勢で体を洗ってください。椅子を置く場所がない場合には、浴槽の縁に腰掛けることもできます。 手術した足先を洗う時に、無理にかがみこむと脱臼する危険を伴いますので、柄のついた長いブラシを使用して下さい。少し慣れるとタオルを足に掛けて洗うこともできます。

行ってはいけない洗い方

 膝を内側に入れて、足の外側からは絶対に洗わないで下さい。脱臼の危険があります。

浴槽への出入り

浴槽の縁の高さで出入りの仕方が異なります。
 
■浴槽の縁の高さが膝よりも高い場合、浴槽の縁、もしくは椅子などに腰掛けてから入ります。

■浴槽の縁の高さが膝よりも低い場合、またいで入ります。
 
浴槽の縁、もしくは浴室の壁に手すりを取り付けると便利です。
浴槽の中
浴槽が深く、両足を伸ばして入れない場合には、浴槽用の小さな椅子を使用すると便利です。
動作

物拾い

手術した方(矢印)の足を一歩後ろに引き、反対の足をまげて拾います。

床への座り

 手術した方の足(矢印)を一歩後ろに引き、反対の足をまげ、両手を床につき、四つ這いになります。四つ這いから、手術した足の膝を伸ばしながら、手術した足と反対側へ腰を下ろし、座ります。
このときに椅子や台を支えとして利用すると安心して行えます。

正座

 両手を台につきます。手術した足(矢印)を一歩後ろに引き、ゆっくりと膝を曲げ、床に付けます。
反対側の足をそろえ、ゆっくりと腰を下ろします。
立ち上がるときは、反対側の足から、立ち上がります。

和式トイレ

■トイレは洋式トイレを使用して下さい。
■自宅のトイレが和式トイレの場合、簡易式の洋式トイレ器具を用いて下さい。
■やむを得ず、和式トイレの使用が余儀なくされる場合は、担当理学療法士によって個別に利用方法の指導を行いますので、事前にお申し出ください。

生活に役立つ、自助具の紹介

生活用具

リーチャー

ソックスエイド

 写真で示した自助具を購入希望の方は、(株)アビリティーズ・ケアネット社の営業所にお問い合わせになるか、担当理学療法士にお申し出下さい。
*自助具の写真は日本アビリティーズ社の自助具パンフレットからの抜粋です。
 
(株)アビリティーズ・ケアネット社 本店
〒151-0053 東京都渋谷区代々木 4-31-6 西新宿松屋ビル4F
Tel:03-5388-7200 Fax:03-5388-7502
ホームページ:http://www.abilities.jp/
入浴用具

手すり・シャワーチェア・バスシート

洗体ブラシ

バスボード

和式トイレ用具

 
 
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